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説明
症例は33歳の男性.仕事中に約2 mの高さより転落し受傷した.右足関節脱臼骨折(AO分類44-C2型)と診断し,受傷後1週の時点でZip Tight(Biomet社)を用いて骨接合術を行った.術後4週より他動的可動域訓練および接地歩行を開始し,術後10週で全荷重歩行を許可した.術後12週で右足関節の背屈5°と可動域制限を認め,術後13週でZip Loopのみ抜釘を行った.抜釘後4週で背屈18°まで可動域の改善を認めた.脛腓靭帯結合損傷を伴う足関節脱臼骨折に対しての観血的治療は,観血的整復と脛腓間スクリューによる固定を行うのが一般的とされてきた.近年,欧米ではスーチャーボタンデバイスを用いた内固定が行われており,従来の固定法と比較し,二期的な抜釘術を必要としない点や折損のリスクが無くなる点などでその優位性が報告されている.
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 64 (4), 830-832, 2015
西日本整形・災害外科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679917755136
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- NII論文ID
- 130005112977
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可