後方アプローチを用いた人工股関節全置換術前後の外旋筋力の回復率

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【目的】人工股関節全置換術(THA)を後方アプローチで展開する場合,筋肉を切離して展開するため術後の筋力低下が指摘されている.屈曲,外転筋力に関する報告は散見されるが,外旋筋力に関する報告は少ない.今回の目的は,人工股関節置換術前後の外旋筋力を比較することである.【方法】2013年10月から2014年10月までにTHAを行い術前後の筋力を比較できた18例22股を対象とした.男性4股,女性18股.平均年齢70歳(54-87歳)であった.THAは全例後方アプローチで行い,高位脱臼症例,再置換術症例は除外した.外来受診時(術後半年もしくは1年)に,徒手筋力計モービィ(SAKAImed)を用いて,屈曲,伸展,外転,内転,外旋,内旋の筋力を測定し術前後で比較した.【結果】外旋筋力は術前9.4kgf,術後8.6kgfであった.【考察】THA後の外旋筋力回復には個人差があるが,正常と同じレベルまで回復する症例も存在する.

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