大腿骨転子部骨折における術後subtype(生田分類)に関する検討

DOI

この論文をさがす

抄録

【背景】大腿骨転子部骨折術後側面像において,近位骨片が髄内に位置する術後subtype P(以下P群)が成績不良因子になる可能性が報告されている.目的はAsian IMHS後側面X線でP群となった症例について検討する事である.【対象】当科の連続した111例を対象とした.男性19例,女性92例で,平均年齢83.7歳,平均観察期間は4.6ヶ月であった.骨折型(Jensen分類),術後subtype,ラグスクリューのスライディング,合併症などについて調査した.【結果】P群を32例(28%)に認めた.平均スライディング量はA(近位骨片が髄外),N(解剖学的位置)群1.89mm,P群3.09mmであった.A,N群に比しP群は有意に不安定型(Jensen III-V型)骨折が多かった(A,N:42/79,P:26/32,P<0.05).【考察】骨折型が術後整復状態に影響を及ぼす可能性があると考えられた.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ