デンソウイルスを感染させたクロゴキブリの核磁気共鳴法による体内代謝の研究

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書誌事項

タイトル別名
  • ^1H-MRI and in vivo ^<31>P-MRS study of diseased state of smoky-brown cockroach infected with cockroach densovirus
  • デンソウイルスを感染させたクロゴキブリの核磁気共鳴法による体内代謝の研究〔英文〕
  • デンソ ウイルス オ カンセンサセタ クロゴキブリ ノ カク ジキ キョウメイ

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説明

核磁気共鳴法を用いて, デンソウイルスを感染させたクロゴキブリ成虫の生体内代謝変化を調べた。1)核磁気画像法(^1H-MRI)で感染個体の中・後腸付近のT_1値(水のプロトン(^1H)縦緩和時間)の増大が認められた。2) ^<31>P核磁気共鳴スペクトロスコピー(^<31>P-MRS)で生体中のアルギニンリン酸とATPのシグナルが非感染個体で明瞭に認められたが, 感染個体では低下し, 嫌気的状態への体内代謝の変化が感染3日後から認められた。以上の結果から, デンソウイルスを感染させたクロゴキブリは外見上何ら変化を認めなくても, 個体の代謝系の変化が把握できた。

収録刊行物

  • 衛生動物

    衛生動物 40 (4), 289-293, 1989

    日本衛生動物学会

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