コナヒョウヒダニ Dermatophagoides farinae およびヤケヒョウヒダニ D. pteronyssinus の微細構造

書誌事項

タイトル別名
  • Ultrastructure of house-dust mites, Dermatophagoides farinae and D. pteronyssinus
  • コナヒョウヒダニDermatophagoides farinaeおよびヤケヒョウヒダニD.pteronyssinusの微細構造〔英文〕
  • コナヒョウヒダニ Dermatophagoides farinae オヨビ ヤ

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説明

継代飼育のヒョウヒダニの内部構造, とくに消化管の微細構造を電子顕微鏡で観察した。消化管は前腸, 中腸, 後腸からなり, 前腸と後腸は内腔面を薄いクチクラがおおっている。中腸はダニ体内の大部分を占有し前中腸と後中腸に分けられる。いずれも内腔面には微絨毛が分布している。1層の中腸壁は部分的に細胞が剥離し, 内腔にはfood ballと称する膜に包まれた食物残滓がみられる。しかし今回用いたダニ体内には他の微生物は認められず, 共生微生物は存在しないと考えられる。oil glandは1個の細胞からなり, 細胞内には腔所が形成され, 分泌物が貯留されているものと思われる。この腔所とそれから外部に開口する導管の内面は薄いクチクラによっておおわれている。体表のクチクラはepicuticle, exocuticle, endocuticleの3層からなり, 多数のpore canalがepicuticleまで走行している。

収録刊行物

  • 衛生動物

    衛生動物 37 (3), 237-244, 1986

    日本衛生動物学会

被引用文献 (1)*注記

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