チヤバネゴキブリ, ワモンゴキブリ各期幼虫及び成虫の lindane, chlordane, dieldrin に対する感受性について

  • 平社 俊之助
    東京大学伝染病研究所寄生虫研究部:中央化学株式会社試験研究課
  • 水谷 澄
    東京大学伝染病研究所寄生虫研究部

書誌事項

タイトル別名
  • Susceptibility of certain stage of the German and American cockroaches to lindane, chlordane and dieldrin
  • チャバネゴキブリ,ワモンゴキブリ各期幼虫及び成虫のlindane,chlordane,dieldrinに対する感受性について
  • チャバネゴキブリ , ワモンゴキブリ カク キ ヨウチュウ オヨビ セイチュウ ノ lindane , chlordane , dieldrin ニ タイスル カンジュセイ ニ ツイテ

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説明

各齢チャバネゴキブリおよびワモンゴキブリに5% lindane, 5% chlordane, 5% dieldrin(キシレン溶液)を濾紙に1m^2当り5ccの割合で処理した上に連続接触させ, その仰転効果より, 各大きさのゴキブリに対する効果の表われ方の違いについて検討した.その結果, 一般的には, 体重の小さいものほど, 薬剤に対し弱い傾向がみられたが, 雄成虫のみは, 終齢, または, それより若い幼虫より弱かつた.チャバネゴキブリとワモンゴキブリの間では, 同一体重の時, lindaneでは, ややチャバネゴキブリが, dieldrinでは, ワモンゴキブリが強かつたが, ほとんど両種に差はないと考えられる.これに対し, chlordaneはチャバネゴキブリの方が, かなり強いようである.ゴキブリの体重が10倍増加するのに対し, そのKT-50の値は, チャバネゴキブリ, lindaneでは約2.5倍, chlordane 1.9倍, dieldrin 2.0倍であり, ワモンゴキブリでは各々, 2.5倍, 2.5倍, 4.0倍であつた.しかし, lindaneのワモンゴキブリ後齢幼虫の部分では, 約4〜5倍であつた.

収録刊行物

  • 衛生動物

    衛生動物 12 (1), 76-81, 1961

    日本衛生動物学会

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