ハーブ抽出液処理シェルター区へのチャバネゴキブリの糞分布から得られたハーブの忌避性

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タイトル別名
  • Repellency of ethanol extracts of herbs to the German cockroach, Blattella germanica (Blattaria : Blattellidae), observed by feces distribution in the extract treated harborages

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抄録

33種のハーブのエタノール抽出液をベニヤ板製のゴキブリのシェルター(5cm×5cm, 5mm隙間)に浸漬させ, チャバネゴキブリ10頭(♂または♀)を放ったプラスチック円形容器(半径15cm, 高さ17cm)に無処理シェルターとともに対角の位置に置いた.それぞれのシェルター区に48時間で落下した糞の数から忌避性を求めた.その結果, デイル, セロリ, キャラウェイ, クミン, コリアンダー(以上, セロリ科), シナモン(クスノキ科), メース(ニクズク科)およびトウガラシ(ナス科)を処理したシェルター区には糞の落下数が極めて少なく, 無処理区のシェルターに90%以上の糞が落下した.これは, これらのハーブを処理したシェルターを忌避したからと判断した.忌避性は1ヵ月以上持続した.また, ハーブ抽出液を80倍程度希釈しても効力は維持した.他方, アニス, サンショ, オニオン, ユーカリなどの抽出液では誘引性が確認された.

収録刊行物

  • 衛生動物

    衛生動物 56 (2), 139-143, 2005-06-15

    日本衛生動物学会

参考文献 (9)*注記

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