ピンホールから食物容器内へのノシメマダラメイガ 1 齢幼虫の侵入実験

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タイトル別名
  • Experimental invasion of a food container by first-instar larvae of the Indian meal moth, Plodia interpunctella Hubner, through pinholes
  • Experimental invasion of a food contain

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説明

食品衛生害虫ノシメマダラメイガの食物容器への混入経路として, ピンホールのある餌容器の周辺に成虫を放し産卵させ, ピンホールからの1齢幼虫の侵入数を調べた。1齢幼虫は厚さ0.020mmの平らなポリエチレンフィルムに穿孔して侵入することはできなかった。このフィルムに開けられた直径0.398,0.450および0.495mmのピンホールからは, 同程度かつ容易に1齢幼虫が侵入したが, 直径0.293mmのピンホールからはそれらの1/10以下の数の幼虫しか侵入できず, 直径0.173mmのピンホールからは全く侵入できなかった。侵入虫数は侵入可能なピンホール数が多いほど多いが, 両者は正比例関係ではなかった。直径0.495mmのピンホール1個がある容器でも, 同型容器に蓋がない場合(直径29.2mmの開口)の1/2程度の侵入が認められ, ピンホール1個の重要性が示された。試験した最大直径(0.495mm)のピンホールでも, 雌成虫が腹部末端を挿入して卵を産下することはなかった。

収録刊行物

  • 衛生動物

    衛生動物 49 (2), 99-104, 1998

    日本衛生動物学会

被引用文献 (4)*注記

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参考文献 (7)*注記

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