日本産ノミバエ科に関する研究 : 第 5 報 Megaselia trivialis (Brues, 1911) の各期形態について

書誌事項

タイトル別名
  • Studies on phorid flies (Phoridae, Diptera) in Japan Part V. Morphological notes of Megaselia trivialis (Brues, 1911)
  • 日本産ノミバエ科に関する研究-5-Megaselia trivialis(Brues,1911)の各期形態について
  • ニホンサン ノミバエカ ニカンスルケンキュウ 5 Megaselia triv

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抄録

ノミバエ科によるmyiasisの原因としては, 属Megaseliaが重要で, わが国ではMegaselia spiracularisによるものが報告されていた。最近, Disneyと倉橋(1978)はM. trivialisによる泌尿生殖器ハエ幼虫症を報告したが, 幼虫の記載も簡単である。著者らは1981年, 名古屋市の北端に位置する尾張旭地区でノミバエ類の調査を行い, 家庭内のタクワン桶から多数のノミバエ幼虫が発生しているのを確認した。それらから採集した卵と幼虫を飼育して得た成虫を精査した結果, M. trivialisと同定した。Brues (1911)による本種の原記載も簡単なので, 著者らはM. trivialisの卵, 幼虫, 蛹および成虫の各期について形態の要点を報告した。なお卵と蛹の図と記載は, この報告が初めてである。

収録刊行物

  • 衛生動物

    衛生動物 34 (1), 39-42, 1983

    日本衛生動物学会

被引用文献 (1)*注記

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