ハエ類の蛹寄生蜂, ハエヤドリコガネコバチおよびキョウソヤドリコバチに対するピリプロキシフェン, フェニトロチオン, ペルメトリンの影響

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of pyriproxyfen, fenitrothion and permethrin on the fly pupal parasitoids, Spalangia endius and Nasonia vitripennis
  • ハエ類の蛹寄生蜂,ハエヤドリコガネコバチおよびキョウソヤドリコバチに対するピリプロキシフェン,フェニトロチオン,ペルメトリンの影響〔英文〕
  • ハエルイ ノ サナギ キセイバチ ハエヤドリコガネコバチ オヨビ キョウソヤドリコ

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説明

ハエ類の重要な天敵である, Spalangia endius(ハエヤドリコガネコバチ)およびNasonia vitripennis(キョウソヤドリコバチ)の2種蛹寄生蜂についてフェニトロチオンおよびペルメトリンに対する感受性を乳剤希釈液を虫体に直接散布することにより調べた。その結果N. vitripennis(富山系)の殺虫剤感受性はS. endius(富山系)に比べフェニトロチオンで約4.5倍, またペルメトリンで17.5倍高いことがわかった。またS. endiusの3系統(富山, 宮崎, 米国)間の両殺虫剤に対する感受性の差は小さかった。また両種をピリプロキシフェンを処理(6.4μg/g培地重)した培地中で蛹化したイエバエ(CSMA系)に寄生させたところ, 無処理蛹に寄生させたものと同様の次世代数が得られた。またそれらの次世代は正常な繁殖力を示した。これらの結果は, ピリプロキシフェンと寄生蜂の大量放飼の組合せによるイエバエ防除の可能性を示している。

収録刊行物

  • 衛生動物

    衛生動物 44 (1), 29-32, 1993

    日本衛生動物学会

被引用文献 (1)*注記

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