妊娠中に成人Bochdalek孔ヘルニアを発症した1例

書誌事項

タイトル別名
  • Adult Bochdalek’s hernia complicating pregnancy: a case report
  • 症例報告 妊娠中に成人Bochdalek孔ヘルニアを発症した1例
  • ショウレイ ホウコク ニンシン チュウ ニ セイジン Bochdalekコウ ヘルニア オ ハッショウ シタ 1レイ
公開日
2012
DOI
  • 10.11437/sanpunosinpo.64.331
公開者
近畿産科婦人科学会

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説明

横隔膜ヘルニアは妊娠中の成人が発症することはまれであるが,発症した場合には治療を行わなければ致死率の高い疾患であるとされている.今回,妊娠中に成人Bochdalek孔ヘルニアを発症したが正確な診断および迅速な対応により,妊婦と児の重篤な合併症を防ぎ,健常児を得ることができた症例を経験したので報告する.症例は26歳の初産婦で,妊娠26週時に排便時の怒責後より強い心窩部痛と左背部痛を認め,嘔吐を繰り返すため当院を救急受診した.胸部X線,胸部CTで左胸腔内に拡張した胃泡,腸管,脾臓を認め,縦隔は右方へ偏位していた.横隔膜ヘルニアの診断で緊急手術を施行した.左横隔膜背外側に横隔膜欠損部を認め,胃,大腸,脾臓,大網が欠損部から胸腔内へ脱出していた.脱出臓器を還納し横隔膜欠損部を縫合した.術後経過は良好であり,妊娠37週時に選択的帝王切開術を施行し2801gの男児を得た.妊娠中のヘルニアの診断および手術的治療,その後の経過観察と分娩形式の選択などについての報告は少なく,今後の参考に資する点が大きいと考え報告した.〔産婦の進歩64(3):331-335,2012(平成24年9月)〕

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