Diffusion Chamberによる悪性腫瘍細胞の培養と, これによる制癌剤の効果判定

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タイトル別名
  • In vivo cultivation of malignant neoplasm by the diffusion chamber technique and the assessing to cytostatic agents
  • Diffusion Chamber ニ ヨル アクセイ シュヨウ サイボウ ノ バイヨウ ト , コレ ニ ヨル セイガンザイ ノ コウカ ハンテイ

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抄録

悪性腫瘍に対する制癌剤の効果を判定するために, 生体内組織培養法を用いた. 培養にはをMiliporefilten装着したアクリル性ねじ式diffusion-chamberを用い, その内部にトリプシン処理を行なった悪性腫瘍細胞を入れ, そのchamberを, 純系ラット腹腔内に挿入し培養を行なった. chamber挿入後5日目に各種制癌剤を大量衝撃療法にて投与し, その48時間後にchamberを取り出し, filterをPapanicoloau染色を行ない, 鏡検した. 本法の生体内培養法では, 腫瘍細胞の発育が, in vitroにおけるよりも, 培地として生体内機構に類似していると思われ, また腫瘍細胞増殖中に宿主に投与した制癌剤は, 人体に投与した場合と同様の代謝経路および制癌効果を期待できると考えられる. 次に数量的処理を行なって制癌剤効果を判定しているために, より客観性を有している. 以上の点を本法は特徴とする.

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