衛生害虫に対する殺虫剤残留噴霧の再検討 : 第 3 報 イエバエに対する Sumithion および Dipterex の効果について

書誌事項

タイトル別名
  • Critical tests regarding current residual-spray control against medical insects in Japan III. : Effect of Sumithion and Dipterex against houseflies as applied in model-huts
  • 衛生害虫に対する殺虫剤残留噴霧の再検討-3-
  • エイセイ ガイチュウ ニ タイスル サッチュウザイ ザンリュウ フンム ノ サイケントウ 3

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抄録

1961年度, および1962年度に引続き, 東京都八王子市城山山麓の山小屋を利用して, SumithionとDipterexの残留噴霧の効果を検討する目的で, 1963年5月7日より6月28日に至る期間, 前年度までと同様な規模の実験を行い, 次のような結果を得た.1.有機燐剤に感受性の高槻系イエバエに対して, 10% Sumithion乳剤20倍液(0.5% Sumithion), 1m^2当り50ccの残留噴霧による残渣は, 散布後1カ月以上有効であつた.また, 草原の小屋と林中の小屋との間の効力差がほとんど見られなかつた.2.高槻系イエバエに対して林中の小屋に処理した10%Dipterex乳剤20倍液(0.5% Dipterex)の残渣は, 少くも散布後1カ月間有効であつた.3.Diazinon抵抗性のRP系統に対しては, 両薬剤とも, 若干交差抵抗性のあるためか, 高槻系イエバエの場合より効果が低かつたが, 前年度までのdiazinonによる実験結果に比べると, Sumithionの落下仰転効果はかなりすぐれていた.稿を終えるにあたり, 山小屋の利用について御便宜を与えられた八王子市商工観光課, ならびに八王子市観光協会に対して深謝の意を表する.

収録刊行物

  • 衛生動物

    衛生動物 14 (4), 223-225, 1963

    日本衛生動物学会

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