婦人科領域における放射線宿酔に対するグルタチオンの使用経験

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  • Experimental Application of Glutation to Röntogenkater in Our Clinic
  • フジンカ リョウイキ ニ オケル ホウシャセン シュクスイ ニ タイスル グルタチオン ノ シヨウ ケイケン

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抄録

私達の教室では婦人科領域の悪性腫瘍手術後患者に放射線治療を行つているが, 患者の中には放射線による悪心, 嘔吐, 全身倦怠および皮膚障害等に悩み衰弱がはげしく治療途中にもかかわらず照射を中止せざるを得ない症例をしばしば経験する. これに対する放射線防禦物質にはチスミン, グルタチオン, メルヵプトエチールアミン, アミノエチール, イソチロニウムなどがあり福田氏, 宮川氏らによれば後二者に比べグルタチオンは生体内に投与しても無害であり, 放射線防禦効果も大であるとのべており, 臨床的にも使用可能であると云はれている. 私達は合成グルタチオンであるタチオンを30例に使用して放射線防禦効果を観察した所, 大部分に初期の目的である放射線宿酔の改善をみたのでここに報告する.

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