野外蚊の個体数および生理的年齢構成の変動調査のためのトラックトラップの利用

  • 清水 康資
    国立予防衛生研究所ウイルスリケッチア部:(現)野村総合研究所科学研究部
  • 高橋 三雄
    国立予防衛生研究所衛生昆虫部
  • 矢部貞雄
    国立予防衛生研究所ウイルスリケッチア部

書誌事項

タイトル別名
  • Use of the truck trap for the survey of mosquito population and the physiological age composition
  • ヤガイ カ ノ コタイスウ オヨビ セイリテキ ネンレイ コウセイ ノ ヘンドウ チョウサ ノ タメ ノ トラックトラップ ノ リヨウ

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説明

ある一定の拡がりを持つた地域内の蚊の集団の個体数の変動を調査する手段として, 蚊の特定の刺激に対する走性を利用したライトトラップやベイトトラップなどの固定式トラップの他に, トラップ自体を移動させて蚊を採集する試みが考察されて来た.これは, 古くはChamberlin & Lawson (1945)に始まり, Bidlingmayer (1966)によつても報告された自動車の走行を利用して飛翔中の蚊を採集するもので, 通常トラックトラップと呼ばれる.この方法の特性としては, トラップが燈火や動物などの特定の誘引物に頼らないために, 野外を自由飛翔する蚊を経日的または経時的に採集出来, 蚊の行動や分散の様式を推定するのに有利であることが考えられている.著者らは, この方法を用いて野外蚊の個体数の季節的な変動および生理的年齢構成の変動調査を行なつたのでその結果を報告する.

収録刊行物

  • 衛生動物

    衛生動物 20 (2), 76-80, 1969

    日本衛生動物学会

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