医療関連感染 (院内感染) 防止と消毒

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抄録

医療関連感染を防止する手段は, 感染源の抑止, 宿主の防御, 感染経路の遮断など様々考えられ, これらの目的を達成するための1つに消毒が挙げられる。消毒方法には, 加熱, 照射, 消毒薬があり, 医療施設での消毒は加熱処理, 消毒薬の使用が繁用されている。加熱処理は芽胞に効果が期待できないが, 消毒薬は抗微生物スペクトルを考慮して適切に選択すれば芽胞にも効果的である。消毒薬は, 手指消毒, 医療器具消毒, 環境消毒など対象によって異なるため, その選択および使用濃度が重要なポイントとなる。最近ではNorovirus, Clostridium difficile など感染性胃腸炎の原因となる微生物による医療関連感染が問題となっており, これらの微生物に対する適切な手指消毒, 環境消毒を推進する必要がある。

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