The Ventricular Tracking Pacemaker and Remote Follow-up System

DOI
  • STARR Albert
    University of Oregon Medical School, Division of Cardiopulmonary Surgery
  • DOBBS Jeri
    University of Oregon Medical School, Division of Cardiopulmonary Surgery

抄録

オレゴン大学医学部では1970年9月から1973年3月までに, 172例が単極電極心室同期型ペースメーカーの植込みをうけている. このペースメーカーの本体は 0.75msec の刺激信号と 0.15msec の非刺激心室同期信号とを備えている. 後者の刺激信号が心室抑制型であるときには, QRSを変形しないで, ごく僅かの電流 (0.1mA) でより早い同期感度を示すことが認められている. 長短両方の信号は区別され, 電話による伝送と受信法とで電気的に数えられる. ペースメーカー本体はレートが一定であり, あらかじめ電圧に反応しうる能力を有している. したがって, レートの分析はひとりでに, さしせまった電池の消耗を十分に警告しうる装置を備えている. 172例の新しいペースメーカーの臨床的評価についてみると, 手術死は皆無であり, 遠隔死は28例で, ペースメーカー不全による死亡例はなかった. 再手術は43例に施行し, これらのうち8例が電池不全, 7例がトランジスターの欠陥であり, さらに1例は連続部のはんだ付の不備であった. 結合部の機能不良や接合装置の機能不良, あるいは電極の障害などはただの1度もなかった. 電極の断線は1例にみられ, 植込み後最も長期の症例は30カ月以上であるけれども, 電池の消耗例は経験してない. 電話による伝送の経験では送電系機能障害の検波や, さらにはペースメーカーの経過観察をhigh bvelの患者や医師の協力をえて, 満足すべき成績をえている.

収録刊行物

  • 人工臓器

    人工臓器 2 (6), 317-322, 1973

    一般社団法人 日本人工臓器学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679936278528
  • NII論文ID
    130003815725
  • DOI
    10.11392/jsao1972.2.317
  • ISSN
    18836097
    03000818
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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