気管支喘息の長期管理薬として使用されるドライパウダー吸入器の吸気抵抗

  • 須田 茂明
    チェスト(株),チェスト技術研究所
  • 今野 里緒
    チェスト(株),チェスト技術研究所
  • 黒澤 一
    東北大学環境・安全推進センター,東北大学大学院医学系研究科産業医学分野
  • 田村 弦
    (株)仙台気道研究所

書誌事項

タイトル別名
  • A STUDY OF INSPIRATORY RESISTANCE OF DRY POWDER INHALER OF AGENTS FOR ASTHMA CONTROL
  • キカンシ ゼンソク ノ チョウキ カンリヤク ト シテ シヨウ サレル ドライパウダー キュウニュウキ ノ キュウキ テイコウ

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説明

<p>【背景・目的】ドライパウダー吸入器(DPI)は患者自身の吸気で薬剤をエアロゾル化するため,デバイスの吸気抵抗が吸入効率の重要な因子となる.そこで,気管支喘息治療に用いられる長期管理薬のDPIデバイスの吸気抵抗を算出した.</p><p>【方法】Flow/Volume Simulatorで吸引流量を6L/min,30L/min,60L/min,90L/min,120L/min に指定し,指定流量を維持している時の吸引圧を測定し,各流量における吸気抵抗を計算(=吸引圧/吸引流量)で求めた.【結果】全てのDPIデバイスにおいて,吸引流量が増加すると共に吸気抵抗が増加した.60L/minの吸引流量を確保するためにディスカス®とエリプタ®では20-cmH2O前後,タービュヘイラー®では35~45-cmH2O,そしてツイストヘラー®では約60-cmH2Oの吸引圧が必要であった.</p><p>【結語】各デバイスで吸気抵抗が大きく異なることより,今後はデバイスの吸気抵抗に基づいた吸入指導を行うべきである.</p>

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 65 (7), 932-936, 2016

    一般社団法人 日本アレルギー学会

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