Short-Term Sensitizing Anaphylactie IgG Antibody(IgG S-T S)に関する研究(第1報) : こんにやく喘息症例におけるIgG S-T Sについて

書誌事項

タイトル別名
  • Studies of short-Term Sensitizing Anaphylactic IgG Antibody(IgG S-T S)in Konjac Bronchial Asthma
  • Short-Term Sensitizing Anaphylactic IgG Antibody(IgG S-T S)に関する研究-1-こんにゃく喘息症例におけるIgG S-T Sについて
  • Short Term Sensitizing Anaphylactic IgG

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抄録

IgE抗体と異なる耐熱性抗体で即時型アナフィラキシー反応を惹起すると考えられている抗体, すなわちshort-term sensitizing anaphylactie IgG antibodyがParishにより提唱されたが, それのもつ生物学的活性を検索するため, 職業性喘息の1つであるこんにやく喘息患者を主な対象として2-3の検討を試みた.方法はParishの方法に準じサルのPCA反応を用いた.すなわち, 非働化した血清を2-4時間感作した後, 該抗原をchallengeする方法で行った.こんにやく喘息では本抗体が21.5%に検出された.一方, 同じアレルゲンに暴露されているこんにやく喘息以外の喘息患者や健常人では検出されなかった.本抗体によって惹起されたPCA反応は, IgE抗体による反応よりその強さは軽度であり, その組織所見は真皮浅層から中層への浮腫が著明であったが遊走細胞の浸潤は軽度であった.本抗体を有する喘息患者はすべてIgE抗体を有し, また臨床的には必ずしも重症とはいえなかった

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 26 (12), 827-831,840, 1977

    一般社団法人 日本アレルギー学会

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