好酸球増多症の顆粒球を認識するモノクローナル抗体の確立

書誌事項

タイトル別名
  • AN ANTI-HUMAN EOSINOPHIL MONOCLONAL ANTIBODY AE500 THAT REACTS ONLY WITH GRANULOCYTES FROM HYPEREOSINOPHILIC PATIENTS
公開日
1990
DOI
  • 10.15036/arerugi.39.459
公開者
一般社団法人 日本アレルギー学会

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説明

ヒト好酸球のheterogeneityを細胞表面マーカーにより解析する目的で, ヒト好酸球に対するモノクローナル抗体を作製し, その特異性を検討した.抗ヒト好酸球モノクローナル抗体AE500(IgM, κ)は, 特発性好酸球増多症患者末梢血好酸球をマウスに免疫し, 細胞融合法によりハイブリドーマを作製後, 他の特発性好酸球増多症患者好酸球に反応するクローンをFACSでスクリーニングすることにより確立した.AE500は好酸球増多症患者(末梢血好酸球数≧2500/μl, 特発性好酸球増多症4名と気管支喘息患者2名)の末梢血顆粒球(好酸球・好中球)とのみ反応し, 好酸球増多のない気管支喘息患者(8名)と健常者(6名)の顆粒球とは反応しなかった.また好酸球増多の有無にかかわらず単核球と血小板とは反応しなかった.さらにヒト顆粒球系, 単球系・リンパ球系のcell line細胞とも反応しなかった.AE500が顆粒球のアロ抗原を認識しているか否かを検討するため, AE500陽性2名の患者家族の顆粒球の反応性を調べたが, これら他の家族構成員の反応は陰性だった.以上より, 抗ヒト好酸球モノクローナル抗体AE500は好酸球増多症患者の末梢血顆粒球を特異的に認識する新しい抗好酸球抗体であると考えられた.本抗体は好酸球増多症の機構解明に有用と考えられる.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 39 (5), 459-464, 1990

    一般社団法人 日本アレルギー学会

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