新霧化機構採用超音波式ネブライザーのβ_2刺激薬による気管支拡張効果からの検討 : 加圧式ネブライザーとの比較検討

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タイトル別名
  • A COMPARISON OF TWO DELIVERY METHODS ON THE BRONCHODILATOR EFFECTS OF β_2-STIMULANT

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説明

吸入療法において, ネブライザーの性能は, 直接吸入効果を左右するものであり, より適切なネブライザーが望まれる. 今回, 新霧化機構採用により開発された超音波式ネブライザー(Omron NE-U03^【○!R】), オムロン(株)製)とわが国で汎用されている電動加圧式ネブライザー(日商式ネブライザー^【○!R】, 日本商事(株)製)の小児気管支喘息発作時におけるβ_2刺激薬吸入に対する気管支拡張効果を盲検法にて比較検討した. FEV_1改善率は超音波式群(8例) 58.7±19.8%, 加圧式群(8例) 31.3±13.7%で,超音波式群で有意に高い改善率を示した(p=0.007). その他の肺機能パラメータFVC, MMF,V^^・_<50>, V^^・_<25>, PEFについても, 超音波式の方が改善率が良好であった. この結果は, ネブライザーの噴霧粒子径や薬液残液量などのネブライザー特性の違いによるものと考えられ, NE-U03は気管支喘息発作時のネブライザーとしてより有用と考えられた.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 45 (6), 542-545, 1996

    一般社団法人 日本アレルギー学会

被引用文献 (5)*注記

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参考文献 (8)*注記

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