喘息テレメディスンシステムのハイリスクグループに対する有用性の検討

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タイトル別名
  • TELE-MEDICINE SYSTEM FOR HIGH-RISK ASTHMATIC PATIENTS

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抄録

在宅における日常の肺機能を正確に把握し, これに基づく看護婦による電話を活用した継続的な患者への個別指導を行うことで, 重篤な発作を回避することを目的とする"喘息テレメディスンシステム"の有用性を, 比較対照試験により検討した。入院リスクが高いと考えられる緊急外来受診が多い患者を対象とした6カ月間の試験の結果, 緊急外来受診回数の減少と, 患者のactivities of daily living (ADL)の改善が見られた。さらに, 試験群の多くは肺機能のモニタリングが良好で, ピークフロー値(PEF: peak expiratory flow rate)が改善した。以上より本システムは喘息の長期管理に有用であると考えられた。また, 緊急外来受診回数の減少により入院リスクを低減させることが期待された。

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 48 (7), 700-712, 1999

    一般社団法人 日本アレルギー学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (19)*注記

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