注腸カテーテルでアナフィラキシーショックをおこしたラテックスアレルギーの1例

書誌事項

タイトル別名
  • A CASE OF THE LATEX-INDUCED ANAPHYLAXIS BY CONTACT WITH BARIUM ENEMA CATHETER
  • 症例報告 注腸カテーテルでアナフィラキシーショックをおこしたラテックスアレルギーの1例
  • ショウレイ ホウコク チュウ チョウ カテーテル デ アナフィラキシーショック オ オコシタ ラテックスアレルギー ノ 1レイ

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抄録

34歳,女性.アトピー性皮膚炎と気管支喘息を合併している.平成8年12月腹痛が出現し,帝王切開による腸管癒着を疑われたため,注腸遺影を当院で施行した.検査中,アナフィラキシーショックを発症し全身管理を行い症状は軽快した.平成13年3月アトピー性皮膚炎の増悪およびアレルギー精査目的で当科受診.問診より天然ゴム手袋による痒みを自覚し,フルーツジュースを飲んで呼吸困難,蕁麻疹が出現したことがあった.ラテックスアレルギーを疑い精査を施行した.特異lgE抗体CAP FEIA(class)はラテックス(3),バナナ(3),キウイ(2),グレープフルーツ(2),アボカド(2).プリックテストで天然ラテックスシート抽出液1000倍希釈液,バナナ,グレープフルーツに陽性.スクラッチテストで注腸カテーテル抽出液に陽性.以上より,ラテックスアレルギーと診断した.注腸カテーテルによるアナフィラキシーショックは,国内で第1例である.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 53 (1), 38-42, 2004

    一般社団法人 日本アレルギー学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (10)*注記

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