遺伝子と環境ライフスタイル相互作用の解析:職業性喘息モデル

  • 山崎 暁子
    京都大学大学院医学研究科健康要因学講座健康増進・行動学分野
  • 程 雷
    京都大学大学院医学研究科健康要因学講座健康増進・行動学分野
  • 因 正信
    九州女子大学家政学部栄養学科
  • 藤田 大輔
    神戸大学発達科学部
  • 嶋田 貴志
    ニチニチ製薬株式会社中央研究所
  • 白川 太郎
    京都大学大学院医学研究科健康要因学講座健康増進・行動学分野

書誌事項

タイトル別名
  • ANALYSIS OF INTERACTION BETWEEN GENETICS AND ENVIRONMENTAL LIFE STYLE : OCCUPATIONAL ASTHMA MODEL
  • イデンシ ト カンキョウ ライフスタイル ソウゴ サヨウ ノ カイセキ : ショクギョウセイ ゼンソク モデル

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抄録

職域集団調査の意義 遺伝子と環境ライフスタイル要因の直接の相互作用をアレルギー分野で検証することは現時点では不可能である. なぜなら全ての遺伝子情報が現時点では得られていないからである. そこでまず, I型アレルギーの重要な起因分子であるIgE抗体と環境ライフスタイル要因の関係をまず明らかにして, 今後にIgEを規定する遺伝子群が発見されればそれらの遺伝子群との相互作用を検討する2段階の解析を行うこととした. アレルギー疾患の中で特定の抗原が同定されている疾患は喘息であり, この疾患を対象とした. しかし, 一般の喘息では抗原とされるダニや花粉などに新生児期より暴露しており, 累積暴露量を測定したり, 推測すること, すなわち量反応関係を明らかにすることは不可能である. これが唯一可能な集団は職業性暴露に起因する喘息である. 職業性喘息では, 概ね, 入社以前にはその特定抗原に暴露することはなく, 吸入抗原であれば, サンプラー装着により, その抗原暴露量を測定することが可能である.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 53 (11), 1109-1111, 2004

    一般社団法人 日本アレルギー学会

参考文献 (13)*注記

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