書誌事項
- タイトル別名
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- A CASE OF THE ESOPHAGEAL CANDIDIASIS SUPPOSEDLY CAUSED BY RHINENCHYSIS STEROID CHRONIC ADMINISTRATION BEFORE SLEEP
- 症例報告 睡眠前の点鼻ステロイド剤長期投与が原因と思われた食道カンジダ症の1例
- ショウレイ ホウコク スイミン マエ ノ テンビ ステロイドザイ チョウキ トウヨ ガ ゲンイン ト オモワレタ ショクドウ カンジダショウ ノ 1レイ
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説明
吸入ステロイドの副作用の一つとして,口腔・食道カンジダ症の報告がある.点鼻ステロイド長期投与により出現した「嚥下による口腔・食道通過時に不快感」の症状を呈した症例に口腔・食道カンジダ症を発見した.そして点鼻ステロイドを中止したことにより著明に改善した症例を経験したので報告する.症例は69歳女性.嚥下時上胸部に通過障害の違和感を主訴にて来院した.数年前より通年性アレルギー性鼻炎と診断され, 2年前より点鼻用BDPを毎日睡眠前に点鼻していたことを内視鏡検査後の問診でわかった.患者は睡眠中の鼻閉鼻汁の強い症状が, BDP点鼻により改善することで,使用し続けていた.経過:上部消化管内視鏡検査により下咽頭炎及び食道カンジダ症「吸入ステロイドによる食道カンジダ症の分類」のhigh grade(Grade III)を認めた.治療対策として,点鼻BDPを中止し抗真菌剤は使用せずに,毎日うがい・鼻洗を実施, 2週間後に主訴が改善, 1ヵ月半後の内視鏡再検査にてmild grade(Grade I)に改善していた.睡眠前の吸入ステロイド使用と同様に,睡眠前の点鼻も経鼻腔的に食道にステロイドが嚥下され滞留し, 1年以上長期に点鼻ステロイドを使用した結果,食道カンジダ症が発症したと思われた.
収録刊行物
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- アレルギー
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アレルギー 56 (7), 714-720, 2007
一般社団法人 日本アレルギー学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679965863936
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- NII論文ID
- 110006367818
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- NII書誌ID
- AN00012583
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- ISSN
- 13477935
- 00214884
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- NDL書誌ID
- 8867370
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可