喘息患児を養育している保護者の服薬アドヒアランスに影響を与える要因

書誌事項

タイトル別名
  • FACTORS INFLUENCING PARENTAL MEDICATION ADHERENCE IN PEDIATRIC ASTHMA
  • ゼンソク カンジ オ ヨウイク シテ イル ホゴシャ ノ フクヤク アドヒアランス ニ エイキョウ オ アタエル ヨウイン

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説明

【背景】小児喘息の長期管理薬は,定期吸入薬および定期内服薬の二つに大別することができ,それぞれの服薬行動に求められる患児および保護者の役割やスキルも異なっている.そこで,小児喘息の長期管理における定期吸入および定期内服行動に影響を与える要因を定量的に検討した.【方法】10歳未満の患児を養育している保護者942名を対象に,病院,診療所,および小学校において質問紙調査を行い,探索的因子分析によって検討を行った.【結果】定期吸入行動に影響を与える要因は,有益性の理解,吸入スキルおよび管理法の習得,家族のサポート,副作用の不安,および医師からの説明の5因子が抽出された(累積寄与率51.3%).定期内服行動に影響を与える要因は,内服効果・有益性の理解,家族のサポート,副作用の不安,与薬スキル,および習慣の5因子が抽出された(累積寄与率50.6%).【結語】医療従事者は対象者をアセスメントするなかで,行動に影響を与える要因に対してアプローチを行うことによって,患児および保護者のアドヒアランス向上に繋がることが示唆された.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 60 (5), 593-603, 2011

    一般社団法人 日本アレルギー学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (28)*注記

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