ダニアレルゲンワクチン標準化に関する日本アレルギー学会タスクフォース報告

  • 高井 敏朗
    順天堂大学大学院医学研究科アトピー疾患研究センター
  • 岡本 美孝
    千葉大学大学院医学研究院耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学
  • 大久保 公裕
    日本医科大学医学研究科頭頸部感覚器科学分野
  • 永田 真
    埼玉医科大学呼吸器内科:埼玉医科大学アレルギーセンター
  • 阪口 雅弘
    麻布大学獣医学部微生物学第1
  • 福冨 友馬
    国立病院機構相模原病院臨床研究センター
  • 齋藤 明美
    国立病院機構相模原病院臨床研究センター
  • 安枝 浩
    国立病院機構相模原病院臨床研究センター
  • 増山 敬祐
    山梨大学大学院医学工学総合研究部耳鼻咽喉科・頭頸部外科

書誌事項

タイトル別名
  • JAPANESE SOCIETY OF ALLERGOLOGY TASK FORCE REPORT ON STANDARDIZATION OF HOUSE DUST MITE ALLERGEN VACCINES
  • ダニアレルゲンワクチン ヒョウジュンカ ニ カンスル ニホン アレルギー ガッカイ タスクフォース ホウコク

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抄録

【背景】1990年代に日本アレルギー学会はスギ花粉アレルゲン標準化を行った.本報はダニアレルゲン標準化について報告する.【方法】アレルゲン力価は51名のダニIgE抗体陽性の日本人成人の皮内反応試験により決定した.エキスのIgE結合力価は10名分の患者プール血清を用いた競合ELISAにより,主要アレルゲン含量はサンドイッチELISAにより決定し,両者の相関性を解析した.【結果】学会標準品とそのアレルゲン力価を決定した. IgE結合力価はグループ1 (Der 1),グループ2アレルゲン含量,その合計値のそれぞれと相関し,主要アレルゲン含量測定が代替試験となりうることが示された.【結論】1) 学会標準品を選定し,以下を決定した: 2) 学会標準品のアレルゲン力価およびDer 1含量はそれぞれ100000JAU/mlおよび38.5μg/mlである. 3) Der 1含量測定を代替in vitro試験とする. 4) 製造者はDer 1含量が22.2-66.7μg/mlのエキスの力価を100000JAU/mlと表示できる.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 63 (9), 1229-1240, 2014

    一般社団法人 日本アレルギー学会

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