歯科衛生士予防歯科臨床実習の学生自己評価を利用した授業評価の試み

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タイトル別名
  • The Evaluation of Clinical Trainings in the Preventive Dentistry Dental Hygiene Students' Self-evaluation of Clinical Skills
  • シカ エイセイシ ヨボウ シカ リンショウ ジッシュウ ノ ガクセイ ジコ ヒョウカ オ リヨウシタ ジュギョウ ヒョウカ ノ ココロミ

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抄録

近年,歯科治療の高度化や在宅医療の必要性の増加などの社会的要因により,歯科衛生士を養成する2年制の専門学校や短期大学は,3年制の専門学校や短期大学,もしくは4年制の大学へと移行した.そのなかで,どのような臨床実習を行っていくべきかが大きな課題となっている.広島大学病院予防歯科においても,平成17年度末で2年制専門学校学生の臨床実習が完全に終了した.以降は,より長い修業期間をもつ学生に対する臨床教育を受け持つことになる.そこで,新たな臨床実習構築の前段階として,これまで実施してきた臨床実習についての授業評価が必要であろう.しかし,歯科衛生士学校学生の臨床実習は,少人数で複数の歯科診療所(大学付属の歯科衛生士学校では病院内の複数の診療科)を回り,そのたび一般的には技術レベルの向上が期待されるため,該当診療所(もしくは診療科)の実習終了時点での学生の技術レベルを用いて授業評価とすることには問題がある.そこで,平成17年度,某歯科衛生士学校の学生に,当診療科での臨床実習の前後に,数種の技術に対する自己評価を行わせ,この結果から臨床実習の授業評価を試みた.その結果,大半の技術において,実習後は実習前に比べ有意に自己評価が上がっており,学生が実習の有効性を認めているという授業評価が示された.この調査結果を基準データと位置づけ,今後の臨床実習改善に役立てたいと考えている.

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