書誌事項
- タイトル別名
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- Dental Health Behavior of 77,000 Japanese Adults : A Large Scale Survey by Dental Checker^[○!R]
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説明
コンピュータ歯科問診システム「デンタルチェツカー^[○!R](K.K.カイテツク,東京)」(Ver.1)は,60項目からなる質問紙の回答をもとに「知識」,「態度」,「行動」,「環境」,「意欲」,「症状」の6領域について個人の歯科保健行動をコンピュータで診断する問診システムである。本研究では,成人77,440人の知識・態度・行動などに関する回答を集計し,以下の結論を得た。1.永久歯の萌出本数を知らない者68.8‰フッ化物配合歯磨剤が歯周病予防に有効であると回答した者が49.2%を占めた。2.歯周病に不安感を抱く(90.9%)と同時に,入れ歯になるのも仕方がない(53.3%)と諦めている者が多かった。3.歯ブラシと歯磨剤による歯磨き習慣は定着しているものの,デンタルフロスの常時使用者はきわめて少なかった(2.2%)。4.歯科疾患の自覚症状では,歯肉出血(72.9%)や食片圧入(70.6%)を自覚している者の割合が高く,歯の動揺(21.8%)を自覚する割合は低かった。一方,多忙なため歯科を受診できないと答えた者が半数近くいた(44.9%)。5.質の高い歯科治療を求める(53.8%)一方で,定期的に歯科健診を受けていると答えた者は4.7%に過ぎなかった。以上の結果から,今後,成人に対して(1)正確な口腔保健知識の普及,(2)歯科保健行動変容のための健康教育,(3)効果的な清掃補助用具の普及,等の内容を重点的に行っていく必要があると推察された。
収録刊行物
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- 口腔衛生学会雑誌
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口腔衛生学会雑誌 47 (2), 139-150, 1997
一般社団法人 口腔衛生学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679979919360
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- NII論文ID
- 110004017588
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- NII書誌ID
- AN00081407
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- ISSN
- 21897379
- 00232831
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可