チェックバフ^[○!R]による唾液緩衝能検査の変動値および唾液分泌量,唾液pH,緩衝能,リン酸イオン濃度,タンパク濃度の相互関係について

書誌事項

タイトル別名
  • Individual Variations in Salivary Buffer Capacity Measured by Checkbuff^[○!R] and Relationship among Salivary Flow Rate, pH, Buffer Capacity, Phosphate Ion, and Protein Concentrations in Saliva
  • チェックバフによる唾液緩衝能検査の変動値および唾液分泌量,唾液pH,緩衝能,リン酸イオン濃度,タンパク濃度の相互関係について
  • チェックバフ ニ ヨル ダエキ カンショウノウ ケンサ ノ ヘンドウチ オヨビ ダエキ ブンピリョウ ダエキ pH カンショウノウ リンサン イオン ノウド タンパク ノウド ノ ソウゴ カンケイ ニ ツイテ

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説明

唾液緩衝能テストにおける再現性を明らかにする目的で,チェックパフ^[○!R]を用いて,唾液pHと緩衝能を測定するとともに,唾液分泌量,緩衝能をつかさどる成分のうち,PO_4^<3-gt;濃度とタンパク濃度を測定し,個人内変動を調査した.また,これら唾液要因間の相関関係を調べ,緩衝能検査でリスク分けした場合のリスクによる差の有無についても調査した.その結果,以下に示す結論を得た.(1)唾液分泌量は,刺激時唾液のほうが安静時唾液よりも変動値が小さいことから,目差による個人内変動が少なく再現性があると判断された.また,チェックパフ^[○!R]による唾液pHと緩衝能の測定値にも安静時,刺激時唾液ともに高い再現性が認められた.(2)安静時唾液分泌量と刺激時分泌量,安静時唾液分泌量と安静時pH,刺激時分泌量と刺激時pHとの間には有意な相関が認められた.したがって,安静時唾液分泌量が多い者は刺激時の唾液分泌量も多く,唾液分泌量の多い者は,唾液pHが高かった.(3)カリエスリスクによる差については,高緩衝能群と中等度緩衝能群間において,唾液pH,安静時緩衝能,刺激時唾液タンパク濃度で有意差が認められた.したがって,刺激唾液緩衝能によるリスク分けは,唾液のpHのみならず唾液中タンパク濃度の違いも反映しうることが明らかとなった.

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