北海道石狩郡当別町内保育所児におけるフッ化物配合歯磨剤の利用状況

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タイトル別名
  • The Use of Fluoride Toothpaste in Nursery Schools in Ishikari-Tobetsu, Hokkaido
  • ホッカイドウ イシカリグン トウ ベツ チョウナイ ホイクジョジ ニ オケル フッカブツ ハイゴウ ハミガキザイ ノ リヨウ ジョウキョウ

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説明

幼児期におけるフッ化物配合歯磨剤使用者の割合を増加させるために,現在の普及状況を把握し,今後どのような普及啓発が必要かを明らかにする目的で,当別町の9か月〜6歳の保育所児213名を対象に,フッ化物配合歯磨剤の利用状況について質問紙による調査を行った.その結果,以下の結論を得た.(1)フッ化物配合歯磨剤の使用割合は,本研究対象者全体(ただし歯磨剤名不明の者を除く)の72.2%で,年齢間で有意差が認められた(p<0.001).本対象者は,2010年までに学齢期に達することを考慮すると,健康日本21の目標値である90%に20ポイント少なく,今後フッ化物配合歯磨剤の使用を強力に推奨していく必要性があると考えられた.(2)歯磨剤の使用量は,歯ブラシの刷毛部の「1/3まで」と答えた者が80.0%であった.洗口回数は,3回以上の者が74.1%を占めた.したがって,各年齢に応じたフッ化物配合歯磨剤の適正な使用法について啓発強化することが必要と思われた.(3)歯磨剤を購入する保護者の半数以上は,意識してフッ化物配合歯磨剤を購入していると判断された.(4)歯磨剤を使用しない保護者では,成分や効能に疑問や不安を抱いていることが明らかとなった.これらの不安を解消し,多くの保護者にフッ化物配合歯磨剤を受け入れてもらうためには,フッ化物配合歯磨剤に関する正しい情報を提供する必要性が確認された.

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参考文献 (21)*注記

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