離乳期の食事についての保護者の疑問や不安に関する実態調査

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タイトル別名
  • A Survey on the Actual Condition and Anxieties of Parents Regarding Weaning
  • リニュウキ ノ ショクジ ニ ツイテ ノ ホゴシャ ノ ギモン ヤ フアン ニ カンスル ジッタイ チョウサ

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説明

育児中の保護者の食事に関する不安については,出産直後をピークとして離乳完了期である1〜2歳頃まで長期にわたる問題となることが知られている.本研究では,乳幼児に対する新たな指導支援方法の確立の一助とするため,保護者が不安に思う点と乳幼児の授乳・離乳の状況などとの関連性について検討を行った.対象は,東京都某区における平成18年度の乳幼児歯科相談事業に参加した乳幼児のうち,参加時年齢が生後10〜13か月の児290名(男児152名,女児138名)およびその保護者である.研究に際しては,保護者に対して対象児の離乳の状況などの食生活および口腔内に関する聞き取り調査を行った.離乳期の食器の使用状況では,ほ乳ビンおよびストローの使用頻度が高かった.特にストローについては生後10か月の乳児においても使用している児の割合が高く,コップよりも頻繁に使用していた.乳幼児の口腔や食事に関して,多くの保護者がさまざまな疑問を抱えており,「食べ物をあまりかまない」「歯磨きがうまくできない」といった摂食状況,口腔清掃における問題点が多く,特に第1子の保護者で多くの疑問・不安を抱いていた.また,これらの疑問点が対象児の食事の楽しさに影響していると考えられた.これらより,離乳期においては,食生活・食内容の指導をはじめとした多角的な支援・指導の必要性が高く,児の口腔機能を考慮した保護者への新たな支援方法の確立が急務と考えられた.

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