閉塞性睡眠時無呼吸症候群患者における食道内圧測定を用いた睡眠時嚥下に関する検討

  • 大橋 正嗣
    太田総合病院耳鼻咽喉科・太田睡眠科学センター
  • 千葉 伸太郎
    太田総合病院耳鼻咽喉科・太田睡眠科学センター
  • 太田 史一
    太田総合病院耳鼻咽喉科・太田睡眠科学センター
  • 森山 寛
    東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学教室

書誌事項

タイトル別名
  • Examination of Deglutition during Sleep Measuring Esophageal Pressure in Sleep Apnea Syndrome Patients
  • ヘイソクセイ スイミンジ ムコキュウ ショウコウグン カンジャ ニ オケル ショクドウ ナイアツ ソクテイ オ モチイタ スイミンジ エンカ ニ カンスル ケントウ

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抄録

睡眠時の嚥下がなぜ起こるかということに関して諸説あるが, 現時点では定まった見解および検査法はない. しかしながら嚥下性肺炎の多くに睡眠中の不顕性誤嚥が関与するといわれ, 睡眠時嚥下の評価法が必要と考えられる. 今回われわれは睡眠呼吸障害が疑われた症例に行った食道内圧測定を併用した終夜ポリソムノグラフィーのデータをもとに, 記録された嚥下波形から睡眠時の嚥下および睡眠との関係について検討を行った. 各睡眠段階における単位時間当たりの嚥下数について多くはStage 1で認められており, 次いでREM睡眠, Stage 2の順であった. Stage 3, 4ではほとんど嚥下は認められなかった. 今回の検討からは各睡眠段階における嚥下数に差が認められたが, 閉塞性睡眠時無呼吸症候の重症度による睡眠時嚥下数への影響は限定的であった.

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