書誌事項
- タイトル別名
-
- Value of Diffusion-weighted MR Imaging in the Detection of Middle Ear Cholesteatoma
- チュウジ シンジュシュ シンダン ニ オケル MRI カクサン キョウチョウゾウ ノ ユウヨウセイ
この論文をさがす
説明
【はじめに】中耳真珠腫の画像診断にはCTが第一選択として用いられるが, 軟部陰影を質的に鑑別するためにはMRIが有用である. 当院では2002年よりMRI撮像に加え, 拡散強調法による撮像を用い真珠腫診断を行っている. これまでに当院にてMRI拡散強調画像で病態評価を行った中耳炎症例を用い, 本撮像法の有用性について検討したのでその結果を報告する.<br>【対象と方法】2002年10月から2006年7月に, 当院で拡散強調画像を加えた側頭骨MRI検査を行った56例を対象とした. 男性35名, 女性21名, 年齢は3歳~76歳で, 平均42.8歳であった.<br>【結果】真珠腫診断における拡散強調像の感度は85.4% (41/48), 特異度は100% (8/8), 陽性的中率は100% (41/41), 陰性的中率は53.3% (8/15) であった. 拡散強調像にて真珠腫を同定できた症例の画像におけるサイズは, 5mmから40mmであり, 4mmの先天性真珠腫は評価困難であった.<br>【考察】今回の検討から, 本撮像法の中耳真珠腫診断における有用性が確認された. 今後本撮像法の分解能が向上することにより, 中耳真珠腫診断におけるMRI検査の位置づけがさらに高まるものと期待される.
収録刊行物
-
- 日本耳鼻咽喉科学会会報
-
日本耳鼻咽喉科学会会報 110 (11), 707-712, 2007
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282679984022912
-
- NII論文ID
- 10021293585
-
- NII書誌ID
- AN00191551
-
- COI
- 1:STN:280:DC%2BD2sjjtVeguw%3D%3D
-
- ISSN
- 18830854
- 00306622
-
- NDL書誌ID
- 9279408
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可