書誌事項
- タイトル別名
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- 第114回日本耳鼻咽喉科学会総会ランチョンセミナー 好酸球性副鼻腔炎の診断と治療
- ダイ114カイ ニホン ジビ インコウ カガクカイ ソウカイ ランチョンセミナー コウサンキュウセイ フクビコウエン ノ シンダン ト チリョウ
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抄録
好酸球性副鼻腔炎は, 鼻腔内に多発性鼻茸を有する篩骨洞主体の病変で, 嗅覚障害を伴い, 鼻粘膜や末梢血中で好酸球増加を伴う難治性副鼻腔炎である. 経口ステロイドが有効であり, 内視鏡下鼻副鼻腔手術を行っても再発が多い. 現在, 大学病院レベルで行われている内視鏡下鼻副鼻腔手術の約30%が好酸球性副鼻腔炎であった. 好酸球性副鼻腔炎は, 鼻粘膜組織中の強い好酸球浸潤で診断されていたが, 研究班を組織し, 臨床所見や検査データから好酸球性副鼻腔炎診断基準を検討した. 現在, 発症年齢, 両側性, 鼻茸, 嗅裂閉鎖, 篩骨洞陰影優位, 薬物アレルギーの合併, 末梢血好酸球率の7項目からスコア化している. さらに好酸球性副鼻腔炎にも重症度分類が可能であり, アスピリン喘息に合併する好酸球性副鼻腔炎が最も難治性である.<br> 治療法は, やはり経口ステロイドと内視鏡下鼻副鼻腔手術が主体である. 軽症例では内視鏡下鼻副鼻腔手術と適切な術後管理で治癒し得る. 経口ステロイドは, 血中コルチゾール値を適宜測定しながら, 注意深く長期に処方する. 好酸球性副鼻腔炎の発症機序はまだ不明のままであり, 今後の発展を期待する分野である. ステロイド以外の治療としては, 抗体療法に期待するがまだ本邦での使用は難しい.
収録刊行物
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- 日本耳鼻咽喉科学会会報
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日本耳鼻咽喉科学会会報 117 (2), 96-102, 2014
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679987238400
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- NII論文ID
- 130003395285
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- NII書誌ID
- AN00191551
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- COI
- 1:STN:280:DC%2BC2cnmt1elug%3D%3D
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- ISSN
- 18830854
- 00306622
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- NDL書誌ID
- 025299557
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可