女性医師が働きやすい環境(4) —自治医科大学における女性医師支援の取り組み—

書誌事項

タイトル別名
  • ジョセイ イシ ガ ハタラキ ヤスイ カンキョウ ジチイカ ダイガク ニ オケル ジョセイ イシ シエン ノ トリクミ
  • [Environment favorable to female physicians (4): approach to support female physicians at Jichi Medical University].

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抄録

自治医科大学の卒業生は卒後9年間, 各出身県において地域医療に携わるという義務年限がある. その間結婚, 出産を経験する女性医師も多い. そのため地域医療に従事する女性医師ならびに病院に勤務する女性医師に対する就業継続支援, 育児支援, 復職支援を行うため, 平成19年に大学内に女性医師支援センターが開設された. 女性医師支援センターのプログラムの目的は, 女性医師の研修・研究環境を整備し, 子育てとキャリアアップ, 更に自己実現を支援するものである. 以下の3つの柱からなる. 1) 勤務継続支援: 子育て中の医師が育児の状況に合わせた勤務条件を選択できるように, 1週20時間の短時間勤務制度を導入している. 給与は常勤医師の1/2ではあるが, 私学共済保険等の常勤医師と同等の保証がある. 2) 育児支援: 設備を整えた大学内保育ルームに加えて, 自由度の高いファミリーサポートシステムを併設し, 必要な時に保育環境が整えられるようにシステムを構築した. 3) 復職支援: 医療技術トレーニング部門およびシミュレーションセンターにおいて, 手術関係, 救急関係, 内視鏡関係の復職支援プログラムを開発し, 臨床現場への復職を希望する女性医師が随時短期研修できるようにした.<br>その他, セミナーや講演会の開催や, newsletterの発行を通して女性医師のキャリアアップの意識を高め, かつ活動状況を学内外に発信している.

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参考文献 (2)*注記

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