耳鼻咽喉科領域の痛みを考える

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  • 第115回日本耳鼻咽喉科学会総会パネルディスカッション 耳鼻咽喉科領域の痛みを考える : 頸部の痛み
  • ダイ115カイ ニホン ジビ インコウ カガクカイ ソウカイ パネルディスカッション ジビ インコウカ リョウイキ ノ イタミ オ カンガエル : ケイブ ノ イタミ
  • ―頸部の痛み―

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抄録

日常臨床では耳痛, 咽頭痛と比較して頸部痛を主訴に受診する患者数は少ないが, 病態はさまざまで, 他科領域の疾患を含むため, 診断に苦慮することも多い. 頸部は上方は下顎骨の下縁から乳様突起を結ぶ線, 下方は鎖骨上縁で区切られた領域であり, さらに, 前頸部, 側頸部, 後頸部, 顎下部に大別される. 頸部痛を来す疾患には部位に特有のものが多く, 頸部の解剖, 特に神経経路の理解が必要である. 頸部の痛みのコントロールの基本は原疾患の治療であり, 疾患の鑑別を速やかに行う. 典型的な耳鼻咽喉科疾患による頸部痛の診断はさほど難しいものではないが, 比較的まれな疾患や関連痛では診断が難しいことがある. また, 普段扱わない他科疾患による頸部痛で受診することがあり, 耳鼻咽喉科医も適切に診断し, 専門科へ妥当な時期に紹介できるように境界領域の知識を持っておくことが大切である.

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