診療所におけるめまいの診かた

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  • 第112回日本耳鼻咽喉科学会総会ランチョンセミナー 診療所におけるめまいの診かた
  • ダイ112カイ ニホン ジビ インコウ カガクカイ ソウカイ ランチョンセミナー シンリョウジョ ニ オケル メマイ ノ ミ カ タ

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抄録

めまいの原因疾患として良性発作性めまい症をはじめとする耳鼻咽喉科疾患が多数を占めていることが医療関係者の間にも一般市民の間にも広く認識されるようになり, その結果, 耳鼻咽喉科外来を訪れるめまい患者が増え, めまい診療に対する耳鼻咽喉科医の期待も高まっている. さらに, 外来診療は診療所が中心に行うという医療機関の機能分化が進められている状況から, 耳鼻咽喉科診療所がめまい診療を担う機会も増加することが予想される. 一般的に耳鼻咽喉科診療所を訪れる患者数は多く, 多くの時間をかけざるを得ないめまい患者を診ることは容易ではない. まれではあるが脳血管障害などのめまい疾患に遭遇することもある. 診療所では効率よく診療を進めることが求められるが, まず最も頻度が高い良性発作性頭位めまい症を確実に診断することができれば危険なめまいを除外することができる. このためには頭位変換眼振検査が必須であり, 新患に限らず再来でも必ず行うことが好ましい. 診療所では急性期を過ぎた慢性期めまい患者も多く, 潜在的な眼振を検出するためには赤外線CCDカメラ下で行う眼振検査が有用であり, 診療所にとって眼振検査は費用対効果の面でも必須の検査機器である.

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