舌・口腔癌治療の最前線

  • 丹生 健一
    神戸大学大学院医学研究科 外科系講座耳鼻咽喉科頭頸部外科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • 第113回日本耳鼻咽喉科学会総会シンポジウム 舌・口腔癌治療の最前線 : チーム医療の最前線
  • ダイ113カイ ニホン ジビ インコウ カガクカイ ソウカイ シンポジウム シタ ・ コウコウガン チリョウ ノ サイゼンセン : チーム イリョウ ノ サイゼンセン
  • [Current topics of team care for tongue and oral cancer].
  • ―チーム医療の最前線―

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抄録

口腔は呼吸, 咀嚼, 摂食, 嚥下, 構音など生命維持に必須の機能からコミュニケーション機能までヒトが人として生きていく上で欠かすことができない重要な役割を担っており, 口腔に発生した悪性腫瘍の治療においては根治とQuality of Lifeの両立を目指した治療戦略が求められる. しかし, 進行頭頸部癌に対する標準的治療として近年普及してきたシスプラチン同時併用の化学放射線療法も口腔癌では外科的治療と同等の治療成績は得られておらず, 口腔癌に対する標準的治療は未だ手術が第一選択である. 早期癌では後遺症が問題となることは少ないが, 進行癌の治療においては, 形成外科による再建や歯科による顎義歯・インプラントの作成, 看護師や言語聴覚士によるリハビリテーション, 歯科衛生士による口腔ケア, 薬剤師や栄養管理士による薬剤・栄養管理など多職種によるチーム医療が良好な術後機能を得る上で重要な鍵となる. そこで, 本シンポジウムでは口腔癌に対する外科的治療におけるチーム医療の実際について, われわれの施設の現況を中心に解説する.

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参考文献 (52)*注記

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