声門開大術を契機に判明した刀鞘型気管軟化症例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Saber-sheath Tracheomalacia Revealed after Lateralization of the Vocal Fold
  • 症例 声門開大術を契機に判明した刀鞘型気管軟化症例
  • ショウレイ セイモンカイダイジュツ オ ケイキ ニ ハンメイ シタ トウショウガタキカン ナンカ ショウレイ

この論文をさがす

抄録

症例は57歳の男性。食道癌の術後,両側反回神経麻痺をきたし気管切開術を施行した。声帯運動は1年経過しても回復しなかったため,声門開大術(Ejnell法)を施したのちに気管孔閉鎖をおこなった。声門開大術後より,咳をしたときに低い摩擦音様の雑音が聴取されていた。気管ファイバースコピーで,気管が左右から圧排され,咳の際には接している像が確認された。呼吸困難はなかったため経過観察としていた。気管孔閉鎖約7カ月後,感冒様症状を訴え受診,胸部X線で気管の狭窄を認めた。ステント,Tチューブ留置あるいはCPAP療法などを勧めるも,本人は希望されず,肺炎を併発し1カ月後に永眠された。

収録刊行物

参考文献 (7)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ