舌生検で診断し得たヒストプラズマ症

  • 甲藤 麻衣
    西神戸医療センター耳鼻いんこう科 (現所属: 製鉄記念広畑病院耳鼻咽喉科)
  • 雲井 一夫
    西神戸医療センター耳鼻いんこう科

書誌事項

タイトル別名
  • Lingual Histoplasmosis in an Elderly Japanese Woman
  • 症例報告 舌生検で診断し得たヒストプラズマ症
  • ショウレイ ホウコク ゼツセイケン デ シンダン シエタ ヒストプラズマショウ

この論文をさがす

抄録

<p> ヒストプラズマ症は本邦では輸入感染症として位置づけられている. 1990年頃よりその報告数は急速に増加しているが, 認知度は高いとはいえず診断に難渋することも多い. 一般的な真菌感染症は日和見感染症であることが多いが, ヒストプラズマ症などの輸入感染症は感染力・病原性が高いことから免疫不全患者のみならず, 健常人も感染し, 重症化する経過も散見される. 症例は, 関節リウマチ, 粟粒結核の既往をもつ79歳の女性で, 舌生検によりヒストプラズマ症と診断された. 病歴を追うと, 粟粒結核に罹患していたとされる時点で既にヒストプラズマ症を発症していた可能性も考えられる. ヒストプラズマ症の特徴について述べる.</p>

収録刊行物

参考文献 (7)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ