頭頸部癌と食道癌の重複癌に対するS-1,Nedaplatin/放射線同時併用療法の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Treatment of Multiple Primary Cancers of the Head, Neck and Esophagus with Concurrent S-1 and Nedaplatin/Radiation Therapy
  • アタマ ケイブガン ト ショクドウガン ノ チョウフクガン ニ タイスル S-1,Nedaplatin/ホウシャセン ドウジ ヘイヨウ リョウホウ ノ ケントウ

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抄録

頭頸部癌における重複癌の部位は食道,胃,肺の順に多く,また食道癌からみても重複癌は,頭頸部癌が多いと報告されている。重複癌の報告は高齢化社会と内視鏡検査や画像診断の進歩により増加傾向にある。問題となるのはどちらから治療を行うのか,また同時に治療を行うかの判断である。これまでにわれわれは進行した頭頸部癌に対して機能温存,根治を目的としてS-1,Nedaplatin/放射線同時併用療法 (以下SN療法) を行ってきた。<br>今回2005年4月から2011年3月までの6年間に頭頸部癌と食道癌の重複癌をSN療法にて治療した9例について同時治療の有効性を検討したので報告する。<br>頭頸部癌の内訳は喉頭癌3例,下咽頭癌6例であり,食道癌の内訳は頸部食道 (Ce) 3例,胸部上部食道 (Ut) 3例,胸部中部食道 (Mt) 3例である。結果はCR率100%,奏効率100%,再発率33.3%であり,同時治療も一つの選択肢になると考えられた。

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