頸部原発類上皮肉腫の1例

  • 谷上 由城
    日本赤十字社和歌山医療センター 耳鼻咽喉科
  • 本多 啓吾
    日本赤十字社和歌山医療センター 耳鼻咽喉科
  • 三浦 誠
    日本赤十字社和歌山医療センター 耳鼻咽喉科
  • 山田 光一郎
    日本赤十字社和歌山医療センター 耳鼻咽喉科
  • 木村 俊哉
    日本赤十字社和歌山医療センター 耳鼻咽喉科
  • 中平 真衣
    日本赤十字社和歌山医療センター 耳鼻咽喉科

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Epithelioid Sarcoma in the Head and Neck Region
  • 症例 頸部原発類上皮肉腫の1例
  • ショウレイ ケイブ ゲンパツルイ ジョウヒ ニクシュ ノ 1レイ

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抄録

<p>類上皮肉腫はまれで予後不良な軟部肉腫であり,頭頸部に発生するのは非常にまれとされている。今回,われわれは頭頸部に発生した類上皮肉腫の1例を経験したので報告する。症例は50歳男性。右鎖骨上窩の腫瘤が徐々に増大するとのことで当科を受診。穿刺吸引細胞診は悪性を示唆したが,PET/CT検査で原発巣は不明であった。原発不明癌頸部リンパ節転移とし,診断もかねて頸部郭清術を施行した。腫瘤は胸鎖乳突筋と強固に癒着しており合併切除した。組織診ではrhabdoid細胞を伴う悪性腫瘍であるとされたが,免疫染色検査でINI1蛋白が陰性であったことから類上皮肉腫と診断した。術後化学放射線療法を受け,治療後5年経過したが再発は認めていない。</p>

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参考文献 (13)*注記

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