地域高齢者における活力度指標と摂食・嚥下関連要因との関連性

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タイトル別名
  • Relationship between comprehensive quality of life and factors related to chewing and swallowing function among community-dwelling elderly individuals
  • チイキ コウレイシャ ニ オケル カツリョクド シヒョウ ト セッショク ・ エンシモノセキレン ヨウイン ト ノ カンレンセイ

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説明

目的:地域における自立高齢者の活力度指標と誤嚥リスク等の摂食・嚥下関連要因との関連性を明らかにした.方法:対象者は宮崎県北部に居住する自立高齢者675名である.自記式質問紙による留置調査を行うことにより,包括的QOL,誤嚥リスク,年齢,性別,食欲,食生活満足度,会話満足度等のデータを545名より得た.包括的QOLについては活力度指標を用いて評価した.また,誤嚥リスクについては,地域高齢者誤嚥リスク評価指標を用いて評価した.得られた結果について2変量解析とステップワイズ重回帰分析を行い,活力度指標と有意な関連性を有する項目を抽出した.結果:活力度指標と誤嚥リスクについて年代差を検証したところ,両変数ともに有意差が認められた(p<0.01).ピアソンの相関係数を求めたところ,活力度指標はいずれの摂食・嚥下関連諸要因とも有意な相関性を有した.年齢を制御変数とした偏相関係数でも同様の傾向であった.また,活力度指標を従属変数とするステップワイズ重回帰分析の結果,活力度と有意な関連性を有する項目として,会話満足度,誤嚥リスク,年齢,食欲が抽出された(R=0.66,調整済R2=0.43,p<0.01).結論:本研究の結果,地域高齢者の活力度は会話満足度,誤嚥リスク,食欲といった摂食・嚥下に関連する諸要因と有意な関連性を示した.<br>

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