東アジア木材市場におけるロシア材貿易をめぐる動向(総説論文)(特集 日中韓林業経済学分野国際シンポジウム「日中韓における木材貿易と森林利用」(1))

  • 山根 正伸
    神奈川県環境農政局水・緑部自然環境保全課

書誌事項

タイトル別名
  • Russian Timber Trade Trends and the East Asian Timber Market (Special Edition: Japan-China-Korea Forest Economics International Symposium 2011 “Timber Trade and Forest Utilization in Japan, China and Korea”(1))
  • 東アジア木材市場におけるロシア材貿易をめぐる動向
  • ヒガシアジア モクザイ シジョウ ニ オケル ロシアザイ ボウエキ オ メグル ドウコウ

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抄録

東アジアにおける木材市場の今後を考える一助として、ロシア材の生産統計、木材貿易統計などの資料と森林・木材産業関連政策及び木材貿易政策に関する聞き取り調査結果などの情報を用いて、日中韓の位置づけに焦点をあて貿易構造の変化を分析した。ロシアにおける木材生産は、丸太輸出が牽引する形で1990年代終盤以降大きく回復し、2000年代中盤以降には製材の生産・輸出も拡大していた。また、東シベリア地域や極東地域の木材産業や貿易構造にも変化が生じており、併せて日本と中国との相互依存関係に大幅な変容が認められた。その背景には、中国による需要の大幅増加に加えて、ロシアにおける木材産業政策や丸太輸出税の段階的引き上げを指摘できた。

収録刊行物

  • 林業経済

    林業経済 65 (10), 21-30, 2013

    一般財団法人 林業経済研究所

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