脳横静脈洞血栓症を合併した難治性Evans症候群

  • 萩原 政夫
    海老名総合病院内科 東海大学医学部血液リウマチ内科
  • 渡邉 茂樹
    海老名総合病院内科 東海大学医学部血液リウマチ内科
  • 坪井 康介
    海老名総合病院内科 東海大学医学部血液リウマチ内科
  • 須山 孝宏
    海老名総合病院内科
  • 佐藤 浩司
    海老名総合病院内科 東海大学医学部血液リウマチ内科

書誌事項

タイトル別名
  • Refractory Evans syndrome complicated with transverse sinus thrombosis
  • 症例 脳横静脈洞血栓症を合併した難治性Evans症候群
  • ショウレイ ノウ オウ ジョウミャクドウ ケッセンショウ オ ガッペイ シタ ナンジセイ Evans ショウコウグン

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抄録

症例は29歳女性。平成14年発症のEvans症候群に対して平成16年5月に脾摘術施行された。術後1.5カ月時点で再発した為に,デキサメタゾン大量療法(38mg/日×4日)施行された。投与開始5日目の血小板数8万/mm3に上昇した時点で激しい頭痛出現し,その後昏睡に到った。CT所見にて横静脈洞血栓症と診断され,血腫および傷害脳の部分切除が施行された。その後視野障害や麻痺が残るも,意識状態は徐々に手術前レベルに復した。特発性血小板減少性紫斑病と脳静脈洞血栓症の合併報告は本例で4例目ときわめて稀である。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 46 (7), 513-516, 2005

    一般社団法人 日本血液学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (14)*注記

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