ALK陽性,CD30陰性のびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫

書誌事項

タイトル別名
  • CD30-negative diffuse large B-cell lymphoma expressing ALK
  • 症例 ALK陽性,CD30陰性のびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫
  • ショウレイ ALK ヨウセイ CD30 インセイノビマンセイ ダイ サイボウガタ B サイボウセイ リンパ シュ

この論文をさがす

説明

症例は33歳の男性。2000年12月右頸部リンパ節腫脹現れundifferentiated carcinomaと診断された。化学療法,放射線治療,右頸部郭清術にて完全寛解(CR)となった。2001年12月再発し開腹リンパ節生検にて,未分化型大細胞型リンパ腫との診断を得た。CHOPにてCRとなったが,再発を繰り返し非寛解のまま2002年11月にHLA完全一致の妹から同種末梢血幹細胞移植(allo-PBSCT)を施行した。移植後CRとなり完全キメラを維持していたが,移植後7カ月に劇症型血栓性微小血管障害を合併し死亡した。ALK陽性,CD30陰性であり,JHの遺伝子再構成を認めたことからWHO分類ではALK陽性のびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫に相当するが,一致しない点もみられた。染色体は複雑核型を示し,治療抵抗性であったが,allo-PBSCTによる移植片対リンパ腫効果が示唆された。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 46 (7), 501-506, 2005

    一般社団法人 日本血液学会

参考文献 (14)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ