B細胞型慢性リンパ性白血病75例の全経過および死因

書誌事項

タイトル別名
  • Prognosis in 75 Cases of Chronic Lymphocytic Leukemia and Second Malignancies
  • B細胞型慢性リンパ性白血病75例の予後および死因--特に二次発癌について
  • Bサイボウガタ マンセイ リンパセイ ハッケツビョウ 75レイ ノ ヨゴ オヨ
  • —特に二次発癌について—

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説明

1982年から91年までの10年間に確定診断のついたB細胞型慢性リンパ性白血病(CLL)で96年5月現在でアンケート調査を行い,計75例の全経過および死因について検討する。症例は男性58例,女性17例で発症平均年齢は66.0±1.35 (±S.E.)歳,平均生存期間は43.7±4.13カ月であった。死因としては感染症が27例(36%)と最も多く,現病死との主治医診断が12例(16%), 他の併発悪性腫瘍も12例(16%, 固形腫瘍のみでは13%)認められた。特筆すべき12例の併発悪性腫瘍では,胃癌4例,肺癌3例,悪性リンパ腫2例,肝臓癌・膵臓癌・前立腺癌が各1例みられた。CLLの治療は長期に亘る現病の管理と感染症の早期治療,および二次発癌を起こしにくい化学療法,そして二次発癌・二重癌の早期発見・早期治療を常に念頭に置く必要がある。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 38 (9), 740-744, 1997

    一般社団法人 日本血液学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (4)*注記

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