小児急性リンパ性白血病に対する臍帯血移植の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Cord blood transplantation for acute lymphoblastic leukemia in children: analysis at a single institution
  • 臨床研究 小児急性リンパ性白血病に対する臍帯血移植の検討
  • リンショウ ケンキュウ ショウニ キュウセイ リンパセイ ハッケツビョウ ニ タイスル サイタイケツ イショク ノ ケントウ

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説明

小児急性リンパ性白血病(ALL)症例における臍帯血移植(CBT)の成績について検討した。北海道大学病院小児科ではALL 50例において造血幹細胞移植を施行した。このうち,23例が血縁者間骨髄・末梢血幹細胞移植(R-BMT/PBSCT), 17例が非血縁者間骨髄移植(U-BMT), 10例が非血縁者間臍帯血移植(U-CBT)であった。5年生存率はR-BMT/PBSCT群,U-BMT群,U-CBT群でそれぞれ64.6%, 32.3%, 85.7%であった。また5年event free survivalはそれぞれ59.6%, 14.7%, 70.0%であった。U-CBT群の再発率はR-BMT/PBSCT群と同等でtransplant related mortalityは0%であった。今回の結果より,移植適応のALL症例において血縁者にHLA適合ドナーがいない場合にはCBTを第1選択とすることも十分に可能と考えられた。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 49 (12), 1593-1598, 2008

    一般社団法人 日本血液学会

参考文献 (13)*注記

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