骨髄移植後の骨腫瘤形成性再発にリツキサン併用化学療法が有効であった急性リンパ性白血病

DOI Web Site 参考文献15件
  • 阿部 崇
    新潟大学大学院医歯学総合研究科血液学分野（第一内科）
  • 北嶋 俊樹
    新潟大学大学院医歯学総合研究科血液学分野（第一内科）
  • 本間 圭一郎
    新潟大学大学院医歯学総合研究科血液学分野（第一内科）
  • 倉崎 桃里
    新潟大学大学院医歯学総合研究科血液学分野（第一内科）
  • 岡塚 貴世志
    新潟大学大学院医歯学総合研究科血液学分野（第一内科）
  • 柴崎 康彦
    新潟大学大学院医歯学総合研究科血液学分野（第一内科）
  • 桃井 明仁
    新潟大学大学院医歯学総合研究科血液学分野（第一内科）
  • 黒羽 高志
    新潟大学大学院医歯学総合研究科血液学分野（第一内科）
  • 増子 正義
    新潟大学医歯学総合病院高密度無菌治療部
  • 八木沢 久美子
    新潟大学大学院医歯学総合研究科血液学分野（第一内科）
  • 古川 達雄
    新潟大学医歯学総合病院高密度無菌治療部
  • 鳥羽 健
    新潟大学大学院医歯学総合研究科血液学分野（第一内科）
  • 相澤 義房
    新潟大学大学院医歯学総合研究科血液学分野（第一内科）

書誌事項

タイトル別名
  • Effective combination chemotherapy with rituximab for acute lymphoblastic leukemia with bone relapse after bone marrow transplantation
  • 症例報告 骨髄移植後の骨腫瘤形成性再発にリツキサン併用化学療法が有効であった急性リンパ性白血病
  • ショウレイ ホウコク コツズイ イショクゴ ノ コツ シュリュウ ケイセイセイ サイハツ ニ リツキサン ヘイヨウ カガク リョウホウ ガ ユウコウ デ アッタ キュウセイ リンパセイ ハッケツビョウ

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抄録

症例は26歳女性。1999年9月急性リンパ性白血病(ALL)を発症し，2000年3月HLA完全一致同胞より骨髄移植を施行された。2001年6月中枢再発，2004年6月中枢再発・化学療法無効の右仙骨腫瘤再発（CD20陽性）を認めたが，髄注・放射線療法にて寛解した。2005年8月骨髄再発（CD20陽性）及び仙骨・腰椎に多発腫瘤性再発を認め，DVP-L変法1コースにて骨髄は寛解となるも，骨の腫瘤は不変であった。Rituximabを併用し，もう2コース追加したところ腫瘤は著明に縮小した。以後維持療法としてRituximabを2週間毎に投与したところ，骨腫瘤性再発を抑制することが可能であった。ALL移植後髄外再発は難治性で，耐用薬剤量・放射線量も限界となり，治療の選択肢が限られるが，Rituximabの併用がCD20陽性ALLに対して有用な可能性が示唆された。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 49 (11), 1556-1561, 2008

    一般社団法人 日本血液学会

参考文献 (15)*注記

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